ピッキングとは?空き巣が使う鍵の解錠方法と防犯対策

2021年3月10日防犯ニュースピッキング,空き巣

ピッキングとは?空き巣が使う鍵の解錠方法と防犯対策

空き巣などの侵入窃盗の被害件数は近年では減少しています。空き巣の手口であるピッキングによる被害も減少している傾向にあると考えられます。ただし依然として発生している状況を見ると、警戒しなくても良いわけではなく、特に古い家屋などで防犯対策がしっかりとされていない場合には見直してみるべきでしょう。

今回は鍵を解錠する方法である「ピッキング」について解説していきます。

 

ピッキングとは

ピッキング(Picking)とは、鍵の解錠方法のひとつで、特殊な工具を使って鍵穴から鍵を開ける方法のことです。鍵を壊したり、窓を割ったりしないため、ピッキングによる空き巣被害に遭った際に気づきにくいという特徴があります。

ちなみにピッキングには工場や倉庫で荷物を集める(Pick Up)作業を指す場合もあります。

 

ピッキングによる解錠方法

ピッキングというと空き巣による住まいの侵入手口というイメージがありますが、鍵を落とした・紛失したという場合には住人が家に入る手段としても利用されます。ただしピッキングにはピッキング用の工具やツールが必要になりますし、鍵穴のある全ての玄関やドアに有効なわけではありません。よくドラマや漫画などで針金を使った解錠シーンなども見られますが、素人には難しく時間が掛かってしまったり、途中で折れて鍵穴が詰まってしまったりということもあります。どうしてもという場合には、自分で対応するのではなく、プロに任せるのが一番の方法と言えるでしょう。

 

ピッキング工具とピッキング防止法

ピッキングには特殊な工具が必要になりますが、現在ではその所持が禁止されています。その理由はもちろん空き巣などの犯罪防止を目的にしたものです。「特殊解錠用具の所持の禁止等に関する法律」はピッキング防止法・ピッキング禁止法とも呼ばれ、ドライバーやバールなどの工具も建物への侵入に利用される恐れが大きいため、同様に禁止されています。もちろん鍵屋さんなどプロが仕事で使用する場合には、例外とされています。

特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律 – Wikipedia

 

ピッキング対策

ピッキングによる空き巣被害に遭わないようにするには、防犯性能の高い鍵に交換することです。鍵によってピッキングで開けやすい・開けにくいがありますので、よく調べて購入すると良いでしょう。完全に防止することができなかったとしても、空き巣にとっては侵入に時間が掛かることを嫌がるため、開けにくい鍵を設置することは有効な防犯対策になります。

またワンドア・ツーロックと言われるように、1つのドアに対して主錠と補助錠の2つを取り付けておくのも良いでしょう。現在の戸建てやマンションでは当たり前の設備となっています。

 

最後に

当サイトでは防犯の観点からピッキングについて解説しました。犯罪などに悪用した場合は当然に罰せられますし、業務として必要のない人がノウハウや技術を習得するようなものでもありません。あくまで空き巣被害に遭わないための知識として、ご参考になればと思います。