特殊詐欺とは?オレオレ詐欺・振り込め詐欺の手口を知って防犯対策をしよう。

2021年3月24日防犯ニュースオレオレ詐欺,キャッシュカード詐欺盗,ギャンブル詐欺,交際あっせん詐欺,振り込め詐欺,架空請求詐欺,特殊詐欺,融資保証金詐欺,還付金詐欺,金融商品詐欺,預貯金詐欺

特殊詐欺とは?オレオレ詐欺・振り込め詐欺の手口を知って防犯対策をしよう。

特殊詐欺(とくしゅさぎ)という言葉は近年になって急速に浸透してきました。ですが、まだまだ特殊詐欺について詳しく知っている人は少ないでしょう。オレオレ詐欺の事と漠然と認識するのではなく、犯罪の手口を知っておくことで防犯対策につながります。自分の財産や家族を守るために、是非覚えておいてください!

 

特殊詐欺とは

特殊詐欺とは、犯人が電話やハガキ(封書)等で親族や公共機関の職員等を名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪(現金等を脅し取る恐喝や隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る詐欺盗(窃盗)を含む。)のことです。

そもそも詐欺というのは人をだまして、金品を奪ったり、損害を与える犯罪行為です。詐欺の中でも上記のように対面することなく接触し、信じ込ませるものを特殊詐欺と言っています。

特殊詐欺には振り込め詐欺振り込め詐欺以外の特殊詐欺があります。

振り込め詐欺

振り込め詐欺には下記の4つがあります。

  • オレオレ詐欺
  • 還付金詐欺
  • 架空請求詐欺
  • 融資保証金詐欺

オレオレ詐欺と振り込め詐欺の違い!

振り込め詐欺以外

振り込め詐欺以外の特殊詐欺には下記のものが挙げられます。

  • 金融商品等取引
  • ギャンブル必勝情報提供
  • 異性との交際あっせん
  • 特殊詐欺を助長する犯罪

 

特殊詐欺の発生状況

2020年の特殊詐欺の発生状況は下記の通りです。

認知件数:13,526件

被害総額:27,781,607,633円(277億8160万7633円)

都道府県別:件数、被害総額

北海道:177件、4億9132万円

青森県:38件、1億1164万円

岩手県:56件、1億5006万円

宮城県:177件、2億7132万円

秋田県:41件、9692万円

山形県:28件、5466万円

福島県:134件、2億2740万円

東京都:2,902件、63億4468万円

茨城県:308件、5億4778万円

栃木県:204件、3億798万円

群馬県:185件、3億9584万円

埼玉県:1,030件、22億7140万円

千葉県:1,218件、24億1373万円

神奈川県:1,757件、8億7631万円

新潟県:144件、2億9674万円

山梨県:70件、1億5597万円

長野県:125件、2億9678万円

静岡県:328件、6億2709万円

富山県:48件、1億6827万円

石川県:72件、3億864万円

福井県:19件、5575万円

岐阜県:148件、2億6671万円

愛知県:568件、12億9546万円

三重県:122件、4億3010万円

滋賀県:89件、1億4561万円

京都府:201件、2億7630万円

大阪府:1,108件、22億4140万円

兵庫県:1,020件、16億4313万円

奈良県:177件、3億1108万円

和歌山県:32件、1億5784万円

鳥取県:27件、9233万円

島根県:52件、4092万円

岡山県:102件、5億1908万円

広島県:137件、2億4104万円

山口県:68件、2億8301万円

徳島県:26件、9165万円

香川県:54件、8321万円

愛媛県:42件、9158万円

高知県:37件、1億116万円

福岡県:217件、3億7330万円

佐賀県:31件、3846万円

長崎県:38件、1億1225万円

熊本県:41件、4936万円

大分県:39件、2億2780万円

宮崎県:19件、2586万円

鹿児島県:46件、1億5274万円

沖縄県:24件、1995万円

 

特殊詐欺の分類

警視庁では特殊詐欺を以下の10種類に分類しています。

オレオレ詐欺

特殊詐欺として広く認知されるようになったのがオレオレ詐欺・振り込め詐欺です。息子のふりをして電話を掛け、名前を告げないまま「俺だよ、俺!」と信じ込ませる手口から、この名前が付けられています。

親族等を名乗り、「鞄を置き忘れた。小切手が入っていた。お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る(脅し取る)手口です。

預貯金詐欺

銀行などの口座から現金を引き出すために、キャッシュカードやパスワードを聞き出す詐欺を預貯金詐欺と言います。

警察官、銀行協会職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」と言ったり、役所の職員等を名乗り、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」などと言って、暗証番号を聞き出しキャッシュカード等をだまし取る(脅し取る)手口です。

架空料金請求詐欺

アダルトサイトなどを閲覧したユーザーに対して、本来発生していないはずの高額の利用料金を請求するのが架空料金請求詐欺です。未払い請求という言葉に怖くなって電話を掛けたりしてしまうと、執拗に督促されてしまうので要注意です。

有料サイトや消費料金等について、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります」などとメールやハガキ(封書)で知らせ、金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

還付金詐欺

還付金の手続きのためにATMなどで支払い手続きをさせるのが還付金詐欺です。

医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。

融資保証金詐欺

融資を受けたい事業主を対象に保証金を迫る詐欺を融資保証金詐欺と言います。お金に困っている人に付け込んで、保証金などの名目で何度も要求してきます。

実際には融資しないのに、簡単に融資が受けられると信じ込ませ、融資を申し込んできた人に対し、「保証金が必要です」などと言って金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

金融商品詐欺

実際には存在しない株や投資話で金銭をだまし取ることを金融商品詐欺と言います。

価値が全くない未公開株や高価な物品等について嘘の情報を教えて、購入すればもうかると信じ込ませ、その購入代金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

ギャンブル詐欺

ギャンブルや宝くじなどで当たる方法を教えるなどと言って金銭を奪うことをギャンブル詐欺と言います。

「パチンコ打ち子募集」等と雑誌に掲載したり、メールを送りつけ、会員登録等を申し込んできた人に、登録料や情報料として支払わせて金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

交際あっせん詐欺

実際には交際できないにも関わらず、女性を紹介して金銭を要求する詐欺を交際あっせん詐欺と言います。

「女性紹介」等と雑誌に掲載したり、メールを送りつけ、女性の紹介を申し込んできた人に、会員登録料金や保証金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。

その他の特殊詐欺

上記の類型に該当しない特殊詐欺のことをいいます。

キャッシュカード詐欺盗(窃盗)

警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」などと言って、隙を見てキャッシュカード等をすり替えて盗み取る手口です。

引用:特殊詐欺とは – 警視庁

 

最後に

新しい詐欺の手口は次々にでてくるので、上記の他にも怪しいと思う話には十分に気を付けてください。